家に被害をもたらす「二ホンイタチ」と「シベリアイタチ」とは?
かわいい見た目とは裏腹に、強烈な悪臭を放つイタチ。
日本で害獣といわれるイタチは、主に「二ホンイタチ」と「シベリアイタチ」の2種類です。
二ホンイタチの特徴は、メスに比べてオスの方が大きく、オスの体長が30~40cm程度、メスが15~25cmほどです。体重はオスで300~650gほど、メスが100~200gほどです。
茶褐色から黄褐色の色をしており、冬眠することなく1年中活動しています。
主な活動域は川や湖などの水辺ですが、森林地帯にも生息しています。
主にネズミや鳥、魚やザリガニ、昆虫や動物の死骸などを食しますが、木の実などの植物も食べます。
二ホンイタチは、北海道から九州まで日本各地に生息しています。
一方、シベリアイタチは別名「チョウセンイタチ」と呼ばれ、二ホンイタチよりも一回り大きく尻尾が長く、西日本に生息しています。
西日本で害獣被害をもたらすイタチは、二ホンイタチかシベリアイタチかのどちらかであることがほとんどです。
イタチによる被害では、
①強烈な悪臭
②鋭い歯と爪によるケガ
③害虫の発生 などがあります。
糞尿以外にも、イタチはじゃ香と呼ばれる油性の濃くにおいの強い黄色の液体を分泌します。
そのためイタチの住み着く家は悪臭が漂い、家の中にいられないという方もいます。
また、ひっこめることができない5本の爪と鋭い歯によってケガをしてしまった場合、病原菌やウイルスを持っている可能性があり命に関わる感染症になる恐れもあります。
見かけても絶対に近づかないようにしましょう。
さらに、イタチの糞尿に虫が湧き大量の害虫が発生したり、イタチの体に多くのノミやダニが付着しているため、害虫の発生にもつながってしまいます。
これらの害虫が家の腐食の原因となり、家の補修が必要になる可能性も出てきます。