屋根裏に住み着くアライグマの危険性 

    
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屋根裏に住み着くアライグマの危険性 

アライグマは、かわいい見た目に反して危険な動物です。 

不用意に近づくと、感染症にかかってしまったり、攻撃されて怪我をしてしまったりする恐れがあります。 

アライグマを見かけた時や、屋根裏に何か動物が住み着いていると感じた時には、安全に十分に気をつけて対処するか、プロに任せてしまいましょう。

アライグマの特徴 

大人のアライグマは、全長70〜90㎝です。そのうちの20〜40㎝がしっぽになります。 

体は灰色で、しっぽは灰色と茶色の縞模様になっています。この縞模様のしっぽが特徴的で、狸やアナグマと見分けるときのポイントです。 

また、顔の特徴として、耳に白い縁取り、目の周りと鼻筋が黒い、白いひげ、鋭い牙があります。 

アライグマはその名の通り、物を洗う行動をします。指先が長く、人間の子供のような足跡が残ります。アライグマは、かかとを地面につけて歩き、他の動物はかかとを浮かせて歩くため、足跡でも他の動物と見分けることができます。 

夜行性で夕方から明け方にかけて活発に活動するアライグマは、木登りが得意なため屋根裏に入り込むことが容易に出来ます。 

大人のアライグマはあまり鳴きませんが、リラックスした時や甘えるとき「クルルルル」と喉を鳴らします。 

アニメのキャラクターになるほどかわいい見た目をしているアライグマですが、アニメのように接することはできません。 

アライグマはとても凶暴な性格で、人間に対しても威嚇し、鋭い牙や爪で襲い掛かってくることがあります。 

感染症をうつされてしまうこともあるため、アライグマを見かけても近づいたり触ろうとしたりしないでください。

アライグマの危険性 

アライグマは木登りが得意なので、雨風をしのげる屋根裏は格好の住処になります。 

そのため、アライグマが住み着きやすい場所となっています。 

アライグマが住み着くと糞尿により異臭がしたり、建物の劣化が早くなったり、不衛生になってしまいます。 

アライグマは感染症を引き起こしてしまう菌や寄生虫を保有しており、レプトスピラ症、アライグマ回虫症という感染症に感染してしまう危険があります。 

また、アライグマが生息しているところでは、アライグマに触らなくても川の水や土から感染してしまうリスクがあります。人間だけでなく、飼っているペットが感染してしまう恐れもあります。 

アライグマを屋根裏から追い出す方法

アライグマが嫌いな匂いを発生させてアライグマを屋根裏から追い出すことができます。 

アライグマが嫌いな匂いの1つは、木酢液です。木酢液とは木を焼き木炭にする時に出る煙を液体にしたものです。アライグマは、この匂いを山火事の匂いと勘違いして屋根裏から追い出せることがあります。木酢液を紙や布に染み込ませ、屋根裏に置きましょう。 

ハッカ油もアライグマを追い出すのに有効です。ハッカ油は、ミントを乾燥させ抽出した油です。アライグマは嗅覚が鋭く強い匂いが苦手で、ハッカ油の匂いを嫌います。屋根裏にハッカ油を撒くことで、アライグマを追い出せることがあります。 

ハッカ油を水または無水エタノールと混ぜて霧吹きに入れ、屋根裏にスプレーすると効果的です。 

この他にも、市販の忌避剤や燻煙剤も匂いや煙によってアライグマを追い出すことができます。 

このような作業を行う場合には、屋根裏がアライグマの糞尿などで汚染されているため、マスクや手袋、ゴーグルをしておこないます。 

また、アライグマに遭遇してしまった場合には襲いかかってくる可能性があるため、無理せず避難しましょう。 

アライグマの侵入口の特定、封鎖方法

アライグマを追い出した後は再び屋根裏を棲家にされないために、侵入口を塞ぐ必要があります。 

アライグマが侵入しやすいところは壁や軒下の隙間、屋根が重なるところの隙間、戸袋の下、基礎コンクリートの通気口、床下の通風口などがあります。また、アライグマは家を破壊して侵入している可能性もあるため、壊されている箇所がないか確認しましょう。 

アライグマは、手先が器用で簡単な檻の鍵を開けてしまいます。さらに細い所でも通り抜けることができるため、10㎝ほどの穴でも通り抜けてしまいます。 

侵入口を見つけたら10㎝より小さい目の網や柵で、しっかり固定するといいでしょう。 

プロに相談する 

素人がアライグマを追い出すには時間がかかり、アライグマに襲われてしまったり感染症にかかってしまったりする危険性があります。 

そのため、アライグマを駆除する専門業者に相談することがベストです。 

業者であればアライグマを完全に追い出し、再び侵入しないよう侵入口を封鎖してくれます。 

アライグマの糞尿によって汚染された屋根裏の清掃までおこなってくれるため、プロに任せるのが一番です。